以前ジャンプの感想でも書いた通り、ジャンプNEXT2015 vol.3に掲載されていたレッドスプライトについての感想を書いていきます。
もう一作品の感想は別の日に書きたいと思います。
『レッドスプライト』 屋宜知宏
以前、ジャンプ本誌で『アイアンナイト』を連載されていた屋宜先生の新作読切。
敵国(アルキア)は古代の化石のエネルギーを電力に変換する「雷血発電」を活かした兵器等で自国(ヤムト帝国)を圧倒している。
古代の化石エネルギーの少ないヤムト帝国、そのとある基地の中佐は主人公を含む命令違反をした隊の人間に化石エネルギーの燃料を投与し「雷血発電」を凌駕する電力を発生させる人間燃料として利用しようとしていた。
仲間の一人によって辛うじて助けられた主人公は、脊髄まで浸透してしまった「雷血」によって強靭な肉体を得ていて攻めてきていた敵軍を仲間達と共に圧倒した。
彼は後に赤い雷の悪魔、「レッドスプライト」と呼ばれていた。
簡単に『レッドスプライト』のストーリーの概略を書きましたが、どうでしょうか??
主人公だけは、同じく燃料を投与されていた仲間達とは違い適合?した為強靭な肉体を得たというよくある設定ではあるものの引き込まれる世界観とストーリーに感服しました。
やはり、前作『アイアンナイト』のようにダークは話になってしまっていて少年向けのジャンプで連載するような作品ではないのがBADです。
主人公達を燃料にしようとした中佐も結局は敵国によって研究室ごと爆破されてしまい、主人公が見殺しにしたという決着ですしこれはジャンプには掲載できないですよね・・・・
主人公は将軍を目指しているのですが、理由が父親を超えたいからというもの。
しかもその父親は上で書いた中佐のように仲間を駒としか思っていないような鬼畜だったにも関わらず、家では普通の父親だった。そんな普通の父親を尊敬している主人公。
父親とは違って仲間は見捨てない将軍になりたい、と妙に説得力のある理由を言っていたりしているのも魅力の一つではないでしょうか。
屋宜先生の作品の魅力を理解してくれる読者層が多い雑誌での連載をお待ちしております。
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